フォームデータ¶
JSONの代わりにフィールドを受け取る場合は、Form
を使用します。
Form
のインポート¶
fastapi
からForm
をインポートします:
from fastapi import FastAPI, Form
app = FastAPI()
@app.post("/login/")
async def login(username: str = Form(), password: str = Form()):
return {"username": username}
Form
のパラメータの定義¶
Body
やQuery
の場合と同じようにフォームパラメータを作成します:
from fastapi import FastAPI, Form
app = FastAPI()
@app.post("/login/")
async def login(username: str = Form(), password: str = Form()):
return {"username": username}
例えば、OAuth2仕様が使用できる方法の1つ(「パスワードフロー」と呼ばれる)では、フォームフィールドとしてusername
とpassword
を送信する必要があります。
仕様では、フィールドの名前がusername
とpassword
であることと、JSONではなくフォームフィールドとして送信されることを要求しています。
Form
ではBody
(およびQuery
やPath
、Cookie
)と同じメタデータとバリデーションを宣言することができます。
情報
Form
はBody
を直接継承するクラスです。
豆知識
フォームのボディを宣言するには、明示的にForm
を使用する必要があります。なぜなら、これを使わないと、パラメータはクエリパラメータやボディ(JSON)パラメータとして解釈されるからです。
「フォームフィールド」について¶
HTMLフォーム(<form></form>
)がサーバにデータを送信する方法は、通常、そのデータに「特別な」エンコーディングを使用していますが、これはJSONとは異なります。
FastAPI は、JSONの代わりにそのデータを適切な場所から読み込むようにします。
技術詳細
フォームからのデータは通常、application/x-www-form-urlencoded
の「media type」を使用してエンコードされます。
しかし、フォームがファイルを含む場合は、multipart/form-data
としてエンコードされます。ファイルの扱いについては次の章で説明します。
これらのエンコーディングやフォームフィールドの詳細については、MDNのPOST
のウェブドキュメントを参照してください。
注意
path operationで複数のForm
パラメータを宣言することができますが、JSONとして受け取ることを期待しているBody
フィールドを宣言することはできません。なぜなら、リクエストはapplication/json
の代わりにapplication/x-www-form-urlencoded
を使ってボディをエンコードするからです。
これは FastAPIの制限ではなく、HTTPプロトコルの一部です。
まとめ¶
フォームデータの入力パラメータを宣言するには、Form
を使用する。